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このページでは、数字を四捨五入や切り上げ、切り捨てをして整数にまとめる方法について解説します。 JavaScriptではいろいろな場面で大変よく使います。記述自体は簡単なので、しっかり覚えて下さい。
さらにこのページでは、整数以外に丸める方法についても考えます。 小数二桁などに丸めたいこともあるでしょう。 金額などを扱う場合は千円単位、万円単位で丸めたいこともあると思います。
実際丸める桁数を変えることはできないのですが、ほんのちょっとした工夫で可能になります。 その方法についても見ることにしましょう。
四捨五入・切り上げ・切り捨て
では以下のスクリプトをHTMLのBODY内に記入してみてください。
<form name="marume"> <input type="text" value="3.14159">:丸める数字<br> <input type="text" value="">:四捨五入<br> <input type="text" value="">:切り上げ<br> <input type="text" value="">:切り捨て<br> <input type="button" value="計算" onclick="keisan()"> </form> <script> function keisan(){ //最初のテキストボックスの値を数字に変換 var num = parseFloat(document.marume.elements[0].value); //順に、四捨五入・切り上げ・切り捨てを求める document.marume.elements[1].value = Math.round(num); document.marume.elements[2].value = Math.ceil(num); document.marume.elements[3].value = Math.floor(num); } </script>
<サンプル>
関数keisan()の最初に、 「丸める数字」テキストボックスの文字列をparseFloat()を使って数字に変換し、 変数numに代入します。
続いてテキストボックスの2番目以降に、 それぞれ四捨五入・切り上げ・切り捨てた値を計算して表示しています。
- Math.round(数字)
- 数字を四捨五入して整数に丸めます
- Math.ceil(数字)
- 数字を切り上げして整数にします
- Math.floor(数字)
- 小数以下を切り捨てして整数にします
整数以外に丸めたい場合
上記の場合は整数に丸めましたが、小数○○桁に丸めたいと言うこともあると思います。 また金額を計算するときは千円とか1万円の単位で丸めたいこともあります。 そんな時は小数点の位置を移動させて数字を丸め、その後元に戻します。
以下のスクリプトをHTMLのBODY内に記入してみてください。
<form name="marume2"> <input type="text" value="12345.6789">:丸める数字<br> <input type="text" value="">:小数2桁に丸める<br> <input type="text" value="">:1000単位に丸める<br> <input type="button" value="計算" onclick="keisan2()"> </form> <script> function keisan2(){ //最初のテキストボックスの値を数字に変換 var num = parseFloat(document.marume2.elements[0].value); //小数点の位置を2桁右に移動する(1234567.89にする) var num1 = num * 100; //四捨五入したあと、小数点の位置を元に戻す num1 = Math.round(num1) / 100; //2番目のテキストボックスに表示する document.marume2.elements[1].value = num1; //小数点の位置を左に3桁移動して計算し、元に戻す var num2 = num / 1000; num2 = Math.round(num2) * 1000; document.marume2.elements[2].value = num2; } </script>
<サンプル>
四捨五入や切り上げ、切り捨てはJavaScriptにおいても大変よく使います。 しっかりマスターしてください。