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これからしばらくの間、条件分岐の方法について解説します。 まずは最も簡単な条件分岐について見ていきましょう。 それはif文と呼ばれるものです。
英語のifは「もし…ならば」という意味ですが、JavaScriptでも同じ意味になります。 「もし条件に合っているなら処理を行う」というスクリプトを書いてみましょう。
if文の書き方
if文は以下のように使います。
- if( 条件式 ){ 処理 }
- 条件に合致していれば、中カッコ内の処理を行う
条件式のところでは、比較演算子と呼ばれる記号を使って条件を記述します。代表的な比較演算子には、以下のようなものがあります。
演算子 | 意味 | 演算子 | 意味 |
---|---|---|---|
== | 式が等しい | != | 式が等しくない |
> | 左が大きい | >= | 左が等しいか大きい |
< | 右が大きい | <= | 右が大きいか等しい |
等しい場合には==とイコールを2つ繋げます。 1つだけだと代入という意味でした(→変数1)。
等しくない場合にはびっくりマーク「!」が入ります。また大なりイコール、小なりイコールは上記のように書きます。
また処理が1文だけの場合は、中括弧を省略できます。 しかし間違がってエラーを出さないためにも、最初のうちは中括弧を付けるようにしておくと良いでしょう。
if文を使ったサンプル
では実際にサンプルで確認してみることにしましょう。以下のようなスクリプトを書いたとします。何と表示されると思われますか?
<script> var num1 = 5; var num2 = 12; var num3 = num1 * num2; if( num3 < 50 ){ alert("50より小さいです。"); } if( num3 == 50 ){ alert("50です。"); } if( num3 > 50 ){ alert("50より大きいです。"); } </script>
サンプル(別窓)
答えは「50より大きいです。」と表示されます。変数num3には5×12つまり60が入っているからです。 条件に合っているのは一番下だけです。条件に合っていないものは、中括弧内の処理が行われません。
因みに上記のスクリプトの場合、処理は1文だけですから中カッコを外すことは可能です。
if( num3 < 50 ) alert("50より小さいです。"); if( num3 == 50 ) alert("50です。"); if( num3 > 50 ) alert("50より大きいです。");
今回は、条件に合っている時だけ処理を行う方法を見ました。では、条件に合っているかどうかで処理を分けるにはどうしたらよいでしょうか? それを次のページで見ていくことにしましょう。